東京・三多摩のうつ病と双極性障害の“雑談会”

三多摩うつ&躁うつ茶話会
since 2011.08.27

主催者の自己紹介

■ニックネームは宮田幸英(旧姓が“宮田”なので)。36歳♂、都内在住(2017年現在)。

■2010年に“中度うつ病+自立神経失調症”の診断を受けて、3ヵ月休職。復職後、1日4時間から徐々に勤務時間を増やし、1年がかりでフルタイムに戻りました。

■普段はほとんど自覚症状がなく、入眠障害も睡眠薬のおかげで実生活には支障ありません。ただし、仕事が溜まると抑うつ気分が酷くなり、少しずつ片付いていくと気分も晴れていく、というパターンの繰り返しです。

■今でも月イチで心療内科に通院し、服薬しています。自立支援医療の支給も受けていますが、精神障害者手帳は交付申請していません。

うつ病になったきっかけ

■私は、2004年に大学を卒業したあと、身体障害者団体の役員秘書の仕事をしています。役員のカバン持ちで永田町や霞ヶ関に行ったり、要望書類を作成したりしています。私は今の仕事が大好きで、事務所に泊り込んで鼻歌交じりにプレゼン資料を作成する、といった生活を送っていました。

■転機は2009年。この年は、厚生労働省から補助金を受けて、各地の先進的な取り組みを行っている障害者団体や施設を見学し、レポートをまとめる、という仕事が中心になりました。しかし、この仕事に上手く適応できず、出張に行ったもののレポートの筆が進まない、という具合でした。

■その結果、抑うつ気分、無能感、積極的希死念慮が酷くなり、心療内科を受診しました。

自分の感情の機微に無自覚

■私の気質について、周囲からは「他人の気持ちだけではなく、自分の感情の機微にも無自覚」と言われます。たとえば、仕事の話になると目つきが変わるそうですが、その自覚はありません。

■このため、せっかく休職中に認知行動療法の講座を受けたのに、コラム表に書くネタが思いつかず、宝の持ち腐れになってしまいました。

歌舞伎町でのできごと!

■そんななか、同僚から誘われて“「病気」の体験発表&パフォーマンスイベント”を観に行きました。そのなかで、“強迫行為&適応障害&摂食障害&引きこもり”の出演者が、自身の体験や今の思いを込めた詩を朗読していました。その朗読を聴いているうちに私はだんだん気分が悪くなって、途中で離席してしまいました。

■これはあくまでも推測なのですが、詩の朗読で気分が悪くなったのは、自分が自覚していない感情などを掘り返された結果ではないか、と考えました。

■だとすれば、今回の詩の朗読のような荒療治ではないにしても、自助グループに参加して、同じ病気を患っている人の話を聞くことは、自分の無自覚な感情に気づくきっかけになり、うつ病の根本治癒に役立つのではないか、と考えました。

自助グループの参加から設立へ

■そんな期待も込めて、東京都内や近隣県のいくつかの自助グループに参加してみました。なかなか“自分の無自覚な感情に気づく”というレベルには至りませんが、自分の気持ちを参加者に聴いてもらえる、参加者の体験を聴かせてもらえる、という非常に貴重な機会となりました。

■そんなこんなで、こんな自助グループが三多摩にもあったら良いなと考えるようになり、三多摩茶話会を設立することにしました。